病院での花粉症検査の種類

病院ではどのような検査をするのか

 最近は花粉症の発症の低年齢化が進んでいますが、大人になってから発症と言う人も依然として多いと思います。発症の年齢については人それぞれですが、共通しているのは人はある日突然花粉症になるということです。徐々に花粉症になっていくのではないのです。そして初めは自分が花粉症であることを認めないのですが、自分の症状が花粉症とぴったりであることを認めざるを得ず、病院に行くことになるわけです(笑)

 

病院での診察の画像

 

 病院に行くとまずは問診から始まります。問診ではどんな症状があるか、一番つらい症状は何か、どんな時に症状が悪化するか、花粉症以外にアレルギーはあるか、ペットは飼っているか等を聞かれます。問診でくしゃみや鼻水などの症状が、本当にアレルギー性のものなのどうかを推測していくわけですね。その問診の後、鼻粘膜(鼻鏡)検査、鼻汁好酸球検査、RAST(ラスト)検査、皮膚反応検査(皮内テスト)、鼻誘発検査(鼻誘発テスト)、エックス線・CT検査などをしていくわけです。

 

 花粉症を疑って耳鼻科に行った際に行われるこれらの検査について説明していきたいと思います。

病院での花粉症検査の種類記事一覧

鼻粘膜(鼻鏡)検査

 鼻粘膜検査とは、鼻鏡(びきょう)という検査器具を鼻の穴を広げて鼻の中を覗いて粘膜を調べる検査です。耳鼻科に行くと金属の鋏みたいなので鼻の穴をグッと広げられるじゃないですか。鼻鏡とはあれです。 普通の人の鼻の粘膜は、小鼻の後ろにある下鼻甲介という場所の粘膜が綺麗なピンク色をしているのですが、花粉症で粘膜が荒れている場合は赤くなり、通年性の鼻炎の場合白く腫れあがっています。花粉症でも、スギだけでなく様々な花粉に反応して一年中鼻炎が続く場合も粘膜が白っぽくなります。 つまり、それまで花粉症ではなく、花粉症かどうかを調べに病院に検査に来ている方は当然花粉症の初期の状態ですから、花粉症の検査に来た方の...
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鼻汁好酸球検査

 鼻汁好酸球検査とは、病院で鼻をかんでその鼻水の中に好酸球があるかどうかを調べる検査です。好酸球自体は、アレルギー反応だけでなく寄生虫疾患などでも血液中で増加するのですが、好酸球が鼻汁に出てくるということは、鼻の粘膜でアレルギー反応が起こっているということなので、アレルギー性の鼻炎だということはわかるわけです。 ただし、アレルギー性の鼻炎だということはわかりますが、それが花粉症かどうかと言えば、それはわかりません。ハウスダストかも知れませんし、猫アレルギーかも知れません。よしんば花粉症だとしても、なんの花粉に反応しているかはわかりませんからね。 それを特定するにはRAST検査や皮膚反応検査を行...
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