花粉症の発症のメカニズムに対する考察

なぜ乳製品を摂ると花粉症が発症するのか

 私の花粉症発症の原因は牛乳及び乳製品の摂取だということは判明しました。しかし、なぜ乳製品を摂取すると花粉症の症状が出てしまうのか、その理由がわかりません。私は好奇心が強い方なので、花粉症の症状が出なくなってもやはりその理由を知りたいのです。

 

 花粉症発症のメカニズムがわかれば、私自身の好奇心が満たされてすっきりするだけでなく、食事制限の内容も変えられる可能性があると思うのです。

 

 例えばストーブを触ったら火傷すること(乳製品を摂ると花粉症の症状が出ること)がわかれば、ストーブに触って火傷すること(乳製品を摂って花粉症の症状がでること)はなくなるでしょう。しかし、今度はフライパンに触って火傷するかも知れませんし、タバコや車のエンジンに触って火傷するかも知れません。また、火がついておらず触っても大丈夫なストーブにも触らないでしょう。

 

 つまり、ストーブに触って火傷したのは、ストーブが熱かったからであり、ストーブでなくても熱いものに触れば火傷をし、ストーブに触ってもそのストーブが熱くなければ火傷をしないということを知る必要があると思えるのです。

 

 そこで、今までに知りえた情報、自分の経験などを私なりに整理し、そのメカニズムについて考えてみました。

花粉症の発症のメカニズムに対する考察記事一覧

花粉症もアレルギーの一つ

 花粉症もアレルギーの一種であり、その仕組みについては、他のアレルギー同様詳しくわかっています。 難しい言葉は使わずに簡単に説明すると、本来、体にとってなんの害もない物質(スギ花粉も本来体に害のあるものではありません)を体に害のある物質だと体が誤認識してしまい、害があると誤認識した物質が鼻から入れば鼻水やくしゃみを、目に入れば涙を出して体の外に放出しようとするのが花粉症の諸症状です。 しかし、なぜ免疫は体に害のないものを害があると誤って認識してしまうのでしょうか。そして、なぜ私が牛乳及び乳製品を摂ると私の免疫はスギ花粉を害のあるものとして認識してしまうのでしょうか。 そのメカニズムを理解したい...
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花粉症は腸の問題

 様々な情報を精査した結果、私が体験した、和食しか食べなければ花粉症の症状が出ないという事実、また、和食ではあまり使わない動物性の食品(特に乳製品)を摂取すると症状が出るという事実と合致するものは、タンパク質の吸収の問題であるとするものでした。 通常、タンパク質はアミノ酸まで分解され、小腸壁から体内に吸収されます。逆に言えばタンパク質のような巨大分子はそのままの形では人体は吸収できないのです。しかし、アミノ酸まで分解しきれずに残ってしまったタンパク質が腸管から入り込んでしまうことがあります。 血液中に入り込んだタンパク質は人体の免疫にとっては異種タンパク(自分の体以外のタンパク質)であるため、...
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植物性タンパク質と動物性タンパク質

 前述したように、アミノ酸まで分解しきれなかったタンパク質が腸管から吸収されることによってアレルギーを誘発するということになるといくつかの疑問が出てきます。 なぜ、大豆などの植物性のタンパク質は大丈夫で肉や牛乳などの動物性タンパク質はダメなのか。大豆だってアミノ酸まで分解されずに血液中に入れば免疫にとっては異種タンパクです。植物性タンパク質でも動物性タンパク質でもアミノ酸まで分解されなければ同じことです。 それに対する答えが、腸内環境です。肉や乳製品などは悪玉菌の大好物であるため、動物性タンパク質を摂ると腸内細菌叢が善玉菌よりも悪玉菌が優位になり、大量の有害物質を発生させ腸壁を傷つけます。 そ...
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乳幼児から花粉症が発症することの説明がつく

 花粉症の発症が低年齢化しているというニュースなどをよく見ます。乳幼児から花粉症を発症し始めるとのこと。 アミノ酸まで分解しきれなかったタンパク質が腸から血液中に入り込むことによって花粉症を含むアレルギー体質になるのであれば、乳幼児が花粉症やアトピーになることの説明がつきます。 まず、赤ちゃんは免疫系が未発達です。そこでお母さんの母乳から免疫物質をもらいます。粉ミルクには免疫物質が含まれていないため、きちんとした免疫を作りづらい。 さらに赤ちゃんは消化管が未発達なので、アミノ酸まで分解できなかったタンパク質が体内に入り込みやすい。 母乳のタンパク質は赤ちゃんにとって異種タンパクではないため、体...
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なぜ肉や卵よりも牛乳が悪いのか

 アミノ酸まで分解されなかったタンパク質が腸壁から血中に入り込むことによってアレルギーを誘発するのならば、なぜ私は肉や卵を摂取した時は花粉症の症状が僅かにしか出ないのに、牛乳・乳製品を摂ると症状が劇的に出てしまうのでしょうか。 私は二つの推論ができると思います。 そもそも、私は大変な乳製品好きでした。つまり、肉や卵などよりも大量に乳製品由来のタンパク質を摂っていました。繰り返し繰り返し腸壁からアミノ酸まで分解されない牛乳のタンパク質が体に浸入したことにより、私の免疫は異種タンパクの中でも牛乳のタンパク質に特に過敏に反応するようになったのだと思われます。 それと、私はそれだけ乳製品好きだったのに...
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究極の花粉症対策

 花粉症の症状が出てしまった場合、もっとも即効性があり、効果も高いのが絶食です。私の経験上、何を食べたら良いとか何を食べないと良いというよりは、何も食べないのが一番てっとり早く花粉症の症状を止めることができます。 これは経験上から得られた方法ですが、前述したように腸から未消化のタンパク質が血液中に入ってしまうことがアレルギーを引き起こすという理論によく合致します。 腸を傷つける食べ物を摂らないだけでなく、食事をせずに腸を休めてやることによって、腸の傷の回復を促すことが花粉症の症状を鎮める最良の手段なのでしょう。 とは言え、健康な人なら1日ぐらいの絶食は全く問題ないでしょうが、ずっと断食していた...
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