まさかの花粉症発症

26歳の春に花粉症になった

 それは麗らかなある春の日でした。前日の寒さとはうって変わって暖かく、春の香りのする風が非常に心地よい日。仕事をしながら、「ああ、毎日がこんな日だったら気分が良いのになあ。」などと思っておりました。その先6年間に渡りその春の香りを鼻から胸いっぱいに吸い込むことができなくなるとは夢想だにしてなかった私でした。

 

 朝一で終わらせなければならない仕事も片がつき、パソコンの前に座ってデータの入力を始めたところでした。鼻水がタラーっと垂れてきたわけです。「あれ?風邪ひいてないのに?」とティッシュで鼻をかみました。ところがとまらない。かんでもかんでも全く鼻水が止まらないんです。挙句の果てにくしゃみまで出てきた。しかも相当に激しく。

 

 いや、風邪ひいちゃったよ、参ったなあと思っていところ、同僚から「ん?花粉症?今日飛んでるからね〜」と声をかけられ、その時点では全く花粉症だとは思っておらず、「いや、俺花粉症じゃないから(^_^;)」と答えたのですが、夜になると益々くしゃみ鼻水がひどくなりました。

 

 お風呂に入って温まり、ぐっすり寝れば治るだろうと、帰宅してすぐに熱いお風呂に浸かりました。するとやはり鼻が通ったんですね。くしゃみも止まりました。「あ〜、やはり風邪だったんだ。ちょっと無理しすぎたのかな。今日は早く寝よう。」と布団にもぐりこみました。

 

 でも、しばらくすると、やはり出てくるわけです、鼻水とくしゃみが。その内鼻水が出るというよりも鼻が完全に詰まってしまい、その夜はほとんど熟睡できずに次の日の朝を迎えました。

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