ディーゼルの排気ガス

ディーゼル車の排気ガスに含まれる微粒子

 ディーゼル車の排気ガスに含まれている浮遊粒子状物質(SPM)が大気中に増えた環境汚染の結果が花粉症の原因であるという推論を検証してみましょう。

 

 ディーゼル車の排気ガスに含まれているSPMは発がん性や喘息との関連性も疑われており、これが花粉症の原因であるというのは心情的に信憑性が高いと思わせる説です。

 

命題1 大気中のディーゼルのSPMの濃度が上がった
これはディーゼル車の台数自体が戦後よりも増えたのは当たり前ですし、トラックが噴き出すあの真っ黒な煙を見れば事実ではないかと容易に想像できるだけでなく、データとしても様々な研究機関から濃度は発表されているので、完全な事実です。

 

 ディーゼル車の排気ガスに含まれているSPMの濃度が上がったという命題が真だとしても、それがすなわち花粉症の原因であるとはなりません。

 

 SPMと花粉症の因果関係を実証した研究結果はどのようなものでしょうか。東京都が行なった花粉症とディーゼル排ガスとの関連を調査する疫学的研究で明らかになったことを、次の「ディーゼル車の排気ガス中のSPMが原因」の検証でよく理解し、本当にSPMが花粉症の原因なのか考察していきましょう。

 

ディーゼルの排気ガス関連ページ

スギ花粉の増加
昔よりもスギ花粉の絶対量が増えたことにより、花粉症という病気が日本に発生したという推論。
「花粉量の増加が花粉症の原因」の検証
スギ花粉の量が増えたことだけでは、従来日本にはないとされていた花粉症が爆発的に増えたことを説明できない。
「ディーゼルの排気ガス中のSPMが原因」の検証
ディーゼルの排気ガスが花粉症の原因であるとする実験結果は信憑性があるとは思えない。
「ディーゼルの排気ガス中のSPMが原因」の検証2
ディーゼルの排気ガスが花粉症の原因だとする研究結果を詳細に調べてみる。
「ディーゼルの排気ガス中のSPMが原因」の検証3
ディーゼル車の排気ガスに含まれている浮遊微粒子物質SPMが花粉症の原因であるという説では海外では昔から花粉症があることが説明できない。
食生活の変化
食生活の変化が花粉症の原因とする説について考えてみました。
食生活の変化が花粉症の原因の検証
食生活の欧米化などが花粉症の原因であるとの説を検証していく。
食生活の変化が花粉症の原因の検証2
卵や乳製品が花粉症の原因であるとの推論を検証していく。
原因の特定の難しさ
これは原因でないと特定するのは比較的易しくても、これが原因であると特定するのは難しい。
結論
花粉症の根本原因と思われるものは食生活の中でも肉と乳製品と思われた。
その他の花粉症の原因と言われているもの
ディーゼルの排気や食生活以外の花粉症の原因と推測されているもの。

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