食生活の変化を検証する
食生活の中で真っ先に候補から外しても良さそうなのは食品添加物でした。それというのも、現在のような添加物を使用するはるか以前から欧米では花粉症が存在していたからです。その点についてはディーゼルの排気ガスなどと同じことですね。
肉はどうでしょうか。肉は欧米では昔から普遍的に食べられています。日本においては仏教伝来以来、基本的に明治まで肉食はしていませんでした。そして摂取量が飛躍的に伸びたのは戦後しばらくしてからのことです。概ね肉の摂取量と花粉症患者の数は比例しているように見え、相関関係があるように思えます。
少なくとも肉食の過多が花粉症の根本原因であることを積極的に否定すべき理由はなさそうです。もちろん、積極的に否定すべき理由がなく、なんとなく相関関係がありそうだということでは肉の摂取量の増加が花粉症の根本原因であると断定などできないのは言うまでもありません。
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