食生活の変化

戦後食生活が変わった

 食生活が変わったことが花粉症の原因とする説があります。主に言われているのは食の欧米化でした。食の欧米化と言ってもカロリーの過多なのか肉食なのか牛乳や乳製品の摂取なのかそれとも全てなのかをはっきりと断定している説はありません。

 

 さらに、食生活の変化という意味では、欧米化だけでなく添加物の使用量の増加も考えられます。

 

 私たちが食べているものが私たちの身体に影響を与えて花粉症の原因となっているという説を検証するために、まずはその食生活の変化が事実なのかを見てみましょう。

 

命題1 肉の摂取量が増えた
これはもうデータを引用するまでもないでしょう。戦後日本人の肉の摂取量が増えなかったと主張する人はいないと思います。厚生労働省の国民健康・栄養調査報告のデータでも確認できます。完全な事実です。

 
 

命題2 乳製品の摂取量が増えた
これも一応厚生労働省のデータで確認していただいてもいいでしょう。完全に事実です。

 
 

命題3 食品添加物の使用量が増えた
これはちょっとデータを探してみたのですが、きちんとしたものは見つかりませんでした。ただ、食紅とかにがりとかの食品添加物は戦前でも使われていたでしょうが、現在のように多種多様な添加物が大量に使われてはいないはずです。事実と認定して良いでしょう。

 

 以上の3つが事実(または事実と思われる)と納得できたところで、その事実がすなわち花粉症の原因となるのか、次の「食生活の変化が花粉症の原因」の検証で見ていきたいと思います。

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スギ花粉の増加
昔よりもスギ花粉の絶対量が増えたことにより、花粉症という病気が日本に発生したという推論。
「花粉量の増加が花粉症の原因」の検証
スギ花粉の量が増えたことだけでは、従来日本にはないとされていた花粉症が爆発的に増えたことを説明できない。
ディーゼルの排気ガス
ディーゼル車の排気ガスに含まれる微粒子が花粉症の原因であるという説。
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ディーゼルの排気ガスが花粉症の原因であるとする実験結果は信憑性があるとは思えない。
「ディーゼルの排気ガス中のSPMが原因」の検証2
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「ディーゼルの排気ガス中のSPMが原因」の検証3
ディーゼル車の排気ガスに含まれている浮遊微粒子物質SPMが花粉症の原因であるという説では海外では昔から花粉症があることが説明できない。
食生活の変化が花粉症の原因の検証
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食生活の変化が花粉症の原因の検証2
卵や乳製品が花粉症の原因であるとの推論を検証していく。
原因の特定の難しさ
これは原因でないと特定するのは比較的易しくても、これが原因であると特定するのは難しい。
結論
花粉症の根本原因と思われるものは食生活の中でも肉と乳製品と思われた。
その他の花粉症の原因と言われているもの
ディーゼルの排気や食生活以外の花粉症の原因と推測されているもの。

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